投資銀行マンのアンチエイジング

酒好きが禁酒して健康生活を獲得するブログです

禁酒こそが最強のソリューション。今すぐ禁酒を始めるべき●の理由

日本は世界で最もお酒が身近な国

禁酒と聞くと「アルコール依存症なのかな?」と思い浮かべるかたが多いのではないでしょうか?

日本にはアルコール依存症者はとても少ないのが実情です。

WHOの調査によると、日本の人口に占めるアルコール依存患者の割合は2010年時点で1.1%、190カ国中136位。

生活実感としても知人100人のうち1人というのは違和感ない数字ですね。

一方で、アルコールの摂取頻度は、先進国の中でトップなのが日本です。

市場調査会社のカンター・ジャパンが2014年に発表した対面アンケート調査によると、毎日何かしらのアルコール飲料を飲んでいる割合は21%、対象国24カ国の中で2位に10pt以上の差をつけて堂々の1位です(世界平均は6%) 週に一度以上飲む人の割合も56%。イギリスと1位タイです。

日本人の約半分が週に一度以上お酒を嗜んでいるわけですね。日本人はお酒の飲み方が上手いとも言えますが、アルコール依存症予備軍が多いとも言えるのかもしれませんね。

そのお酒を断つというのは難度が高いですが、禁酒は健康面、社会的な面、精神的な面で高い効用があります。

効用1. 脳の萎縮を止める

飲酒は長期的に海馬を縮小させる作用があります。短期記憶を司る海馬の縮小は、労働効率の低下に加え、高齢期の記憶能力の低下にもつながります。

英国のオックスフォード大学とロンドン大学の研究で、550人の被験者を30年追跡調査した結果、「適量の飲酒」を行ったグループは、飲まないグループの倍で海馬の萎縮が確認されています。

「適量の飲酒」とは、350mL入りの缶ビール8~12本程度です。

(出所)オックスフォードの研究結果

効用2. がんの発症を防ぐ

飲酒は消化器系のがんのリスクをあげます。具体的には、口腔、咽頭喉頭、食道、大腸です。また、肝臓や乳房のがんのリスクを引き上げることが確認されています。

がんの中には、幹細胞のDNAが損傷することで発生するものもあります。ケンブリッジ大学の研究チームがネイチャー誌にて、アルコールを分解する際に生じるアセトアルデヒドが細胞のDNAを損傷させる原因となることを発表しました。血液を通じて身体中の細胞でDNAの損傷が起こるわけですね。

効用3. 寿命を延ばす

寿命を縮めるリスクはアルコール摂取量が多くなるにつれて高まります。

英シェフィールド大学の研究チームは、 1週間に18ユニット以上のアルコールドリンクを飲む人は、寿命を最大で5年失うことを発表しています。また、寿命に影響を与えない最大摂取量は、1週間あたりアルコール飲料約12.5ユニットだと発表しています。これはビール約5パイント、あるいは平均以上のアルコール度数を持つワインを175ミリリットルのグラスで5杯分に相当します。

効用4. ハラスメントを回避する

飲酒の場で起きるハラスメントは様々です。経験のある方も多いのではないでしょうか。

大学や会社での飲酒の強要や、強要とは言わなずとも断るのが難しい場面は多いでしょう。アルコールハラスメントと、呼称されています。

しかし、飲酒の場でのハラスメントはこれにとどまりません。酔った勢いで相手を不快にさせる言動が起きることは少なくありません。セクハラに該当するものが代表的でしょう。

アルコール健康医学協会の調査では、飲酒に関係した何らかの問題行動の被害者は男性の38%、女性の26%でした。合計すると31%と、4千万人ということになります。

完全にお酒を断つのは難しい

さはさりとて、社会生活を送っていく中で、お酒に関わらない生活を目指すというのも難しいのも確かですね。

顧客との宴席や同僚との飲み会、同窓会やデート、合コンなど、様々な場面で、コミュニケーションの円滑剤の役割を果たしているのがお酒です。